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ProcessSet

変更監視モジュールは、Deep Security Agent上のディレクトリレジストリ値レジストリキーサービスプロセスインストール済みのソフトウェアポートグループユーザファイル、およびWQLクエリ文に対する想定外の変更を検索します。変更監視を有効にして設定するには、変更監視の設定を参照してください。

プロセスのセットを表します。

タグ属性

次に示すXML属性はタグ自体の属性であり、変更監視ルールによって監視されるエンティティの属性ではありません。

属性 説明 必須 初期設定値 設定できる値
onChange リアルタイムで監視するかどうかを示します。 いいえ false true、false

エンティティセットの属性

次に示すエンティティの属性は、変更監視ルールによって監視可能な属性です。

  • CommandLine: 「ps -f」 (UNIX)、「ps w」 (Linux)、またはProcess Explorer (Windows) によって表示される完全なコマンドライン。
  • グループ: プロセスが実行されているグループ。
    • UNIXでは、「有効な」プロセスグループIDです。プロセスグループIDは、共有リソースのアクセス権と、場合によってはファイルのアクセス権を決定します。グループIDは、プロセスの権限喪失や有効なグループの資格情報の変更などで変わる場合があります。たとえば、プログラムでは、ユーザが読み取り専用権限しか持たないディレクトリにインストールファイルをコピーするために、一時的にグループIDを変更し、そのディレクトリへの書き込み権限を取得することができます。
    • Windowsでは、「現在の」プロセスのプライマリグループであり、ログイン時に作成されるユーザ固有のアクセストークンによって確立されます。アクセストークンは、ユーザとユーザが実行するプロセスのアクセス権とリソース権限を設定します。
    • Windowsのプロセスには、通常、プライマリグループ以外にも1つ以上のグループ資格情報が関連付けられています。これらの追加のグループ資格情報は、Agentでは監視されません。これらの情報は、Process Explorerにあるプロセスプロパティの「セキュリティ」タブで表示できます。

  • Parent: このプロセスを作成したプロセスのPID。
  • Path:プロセスのバイナリへのフルパス。Windowsでは、このパスは、GetModuleFileNameEx() APIから取得されます。LinuxおよびSolaris 10では、 /proc/{pid}/exe または /proc/{pid}/path/a.out のシンボリックリンクをそれぞれ読むことになります。(Solaris 9およびAIX.)では使用できません。
  • Process: プロセスバイナリの短い名前 (パスを含まない名前)。たとえば、「c:\windows\notepad.exe」の場合は「notepad.exe」であり、「/usr/local/bin/httpd」の場合は「httpd」です。
  • Threads:プロセス内で現在実行中のスレッドの数。
  • User: プロセスが実行されているユーザ。UNIXでは、プロセスの「有効な」ユーザIDです。このユーザIDは、時間とともにプロセスが権限を破棄するか、またはプロセスが有効なユーザ資格情報を切り替えた場合に、変更されることがあります。

簡略記法による属性

  • STANDARD: CommandLine、Group、Parent、Path (利用可能な場合)、Process、User

「key」の意味

keyは、実行可能ファイルの短い名前である「Process」属性と、PIDを組み合わせたものです。PIDは、名前とパスのセパレータの後に追加されます。たとえば、Windowsではnotepad.exe\1234、UNIXではhttpd/1234となります。パスのセパレータを使用することで、key="abc/*"のincludeまたはexclude照合が期待どおりに動作するようになります。

サブエレメント

  • Include
  • Exclude

これらのエレメントに指定できる属性とサブエレメントのincludeの概要は、変更監視 rules languagesを参照してください。ここでは、このエンティティセットクラスに関連するincludeおよびexcludeに固有の情報のみを記載します。

ProcessSetsのincludeおよびexcludeに固有の属性

次の例は、PIDに関係なく、notepad.exeで実行中のプロセスセットを監視します。

<ProcessSet>
<include key="notepad.exe\*" />
</ProcessSet>

これ以外にも、プロセスの各種の属性をincludeおよびexcludeでの監視機能で使用できます。監視機能では、UNIXのglob形式のワイルドカードである「*」および「?」がサポートされ、パスのセパレータまたはその他の文字の正規化は実行されません。監視機能は、属性の値に対する、単純なglob形式のパターン照合です。

CommandLine

プロセスのcommandLine属性に対する、ワイルドカード一致をチェックします。次の例では、コマンドラインが「*httpd *」に一致するプロセスが監視されます。

<ProcessSet>
<include commandLine="*httpd *" />
</ProcessSet>

Group

プロセスのgroup属性に対する、ワイルドカード一致をチェックします。数値形式ではなく、テキスト形式のグループ名が使用されます。Linuxでデーモングループをテストするには、「2」ではなく「daemon」を使用します。次の例では、root、daemon、lpのいずれかのグループとして実行されるプロセスを監視します。

<ProcessSet>
<include group="root" />
<include group="daemon" />
<include group="lp" />
</ProcessSet>

Path

プロセスのpath属性に対する、ワイルドカード一致をチェックします。path属性は、一部のプラットフォームでは使用できません。次の例では、System32の下にバイナリがあるプロセスを監視します。

<ProcessSet>
<include path="*\System32\*" />
</ProcessSet>

User

プロセスのuser属性に対する、ワイルドカード一致をチェックします。数値形式ではなく、テキスト形式のユーザ名が使用されます。UNIXでスーパーユーザをチェックするには、「0」ではなく「root」を使用します。次の例では、NT AUTHORITY\SYSTEM、NT AUTHORITY\LOCAL SERVICE、NT AUTHORITY\NETWORK SERVICEなど、組み込みのシステムユーザとして実行される任意のプロセスを監視します。

<ProcessSet>
<include user="NT AUTHORITY\*" />
</ProcessSet>