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Deep SecurityでのTLS 1.2の使用
Deep Security Manager 11.1以降の新規インストールでは、初期設定でTLS 1.2が強制されます。
対応が必要であるかどうかは、以下の表で確認してください。
TLS 1.2のA+評価の強力な暗号化スイートのみを有効にする場合は、TLS 1.2の強力な暗号化スイートの有効化」を参照してください。強力な暗号化スイートを使用すると、互換性の問題が発生することがあります。
目的 | 現在の環境 | 対応 |
---|---|---|
Deep Security Manager 11.1以上の新規インストール | 10.0以降のDeep Security Agent、Relay、Virtual Applianceのみ |
なし 初期設定で、TLS 1.2は、すべてのコンポーネント間で使用され、ManagerとRelay上で強制されます。 |
9.6未満のDeep Security Agent、Relay、Virtual Applianceを含む |
(推奨)すべてのコンポーネントを、TLS 1.2をサポートする9.6以上のバージョンにアップグレードしてください。「TLS 1.2を使用するようにコンポーネントをアップグレードする」を参照してください。お使いの環境のセキュリティを強化するための最良の方法です。 古いコンポーネントとの下位互換性を確保するために、初期のTLS 1.0を有効にすることもできます。「初期のTLS (1.0) を有効にする」を参照してください。 |
|
Deep Security Manager 11.1以上へのアップグレード | 10.0以降のDeep Security Agent、Relay、Virtual Applianceのみ |
(推奨)環境のセキュリティを強化するためにTLS 1.2の強制を有効にします。「TLS 1.2を強制する」を参照してください。 何もしないという選択肢もあります。以前の環境にあったTLS設定はすべて維持されます。これまでTLS 1.2を強制する設定になっていた場合は、その設定がアップグレード後も維持されます。逆に、強制する設定を無効にしていた場合も、それらの設定が維持されます。 |
9.6未満のDeep Security Agent、Relay、Virtual Applianceを含む |
(推奨)すぐに対応する必要はありませんが、古いコンポーネントは、TLS 1.2がサポートされる9.6以上にアップグレードし、TLS 1.2を強制することを検討してください。「TLS 1.2を使用するようにコンポーネントをアップグレードする」および「TLS 1.2を強制する」を参照してください。お使いの環境のセキュリティを強化するための最良の方法です。 何もしないという選択肢もあります。以前の環境にあったTLS設定はすべて維持されます。以前TLS 1.0が許可されていた場合は、アップグレード後も許可されます。 |
このページのトピック:
- TLS 1.2のアーキテクチャ
- TLS 1.2を使用するようにコンポーネントをアップグレードする
- TLS 1.2を強制する
- 初期のTLS (1.0) を有効にする
- TLS 1.2が強制されているかどうかを確認する
- TLS 1.2の強制後のAgent、Relayのインストールに関するガイドライン
TLS 1.2とDeep Security Agentの互換性
プラットフォームにインストールされているDeep Security Agent 10.0以降は、TLS 1.2を介してDeep Security Managerと通信します。
また、次のプラットフォームにインストールされたDeep Security Agentバージョン9.6は、TLS 1.2を介してDeep Security Managerと通信します。
- Windows 2000
- Linux Debian 6
- SuSE 10。このプラットフォームのDeep Security Agent 9.6のサポート延長は、2021年5月23日に終了しました。
- Ubuntu 12.04
TLS 1.2は、次のプラットフォームのDeep Security Agentsバージョン9.0でもサポートされます。
- AIX。このプラットフォームのDeep Security Agent 9.0のサポート延長は、2020年12月31日に終了しました。
- Solaris。このプラットフォームのDeep Security Agent 9.0のサポート延長は、2019年12月31日に終了しました。
TLS 1.2のアーキテクチャ
下の図は、Deep SecurityアーキテクチャにおけるTLS通信を示しています。
図1は、TLS 1.2が強制されているときのTLS通信を示しています (新しい11.1以上のDeep Security Manager環境では、これが初期設定となります)。図に示されているとおり、バージョン9.5のAgentも古いサードパーティのアプリケーションも、Deep Security Managerと通信できなくなります。
図2は、TLS 1.2が強制されていない場合のTLS通信を示しています。図に示されているとおり、Deep Security Agent 9.6以降のAgentはTLS 1.2を介してDeep Security Managerと通信できますが、バージョン9.5のAgentは初期のTLSを介して通信します。同様に、新しいサードパーティのアプリケーションではTLS 1.2が使用されていますが、古いアプリケーションでは初期のTLSが使用されています。
図1: TLS 1.2の強制あり
図2: TLS 1.2の強制なし
TLS 1.2を使用するようにコンポーネントをアップグレードする
Deep SecurityコンポーネントでTLS 1.2を使用する場合、個々のコンポーネントでTLS 1.2がサポートされていることを確認してください。
以下の手順に従って、Deep SecurityのコンポーネントがTLS 1.2をサポートしていることを確認し、必要に応じてそれらをアップグレードします。
TLS 1.2を強制して初期のTLSが使用されないようにするには、「TLS 1.2を強制する」を参照してください。
Deep Security Managerを確認してアップグレードする
- 次のいずれかのバージョンのDeep Security Managerを使用していることを確認します。別のバージョンを使用している場合はアップグレードしてください。
- ManagerでTLS 1.2を強制する予定がある場合は、Deep Security Manager 10.0 Update 8以降を使用します。TLS 1.2の強制をサポートしているのは、10.0 Update 8以降のManagerのみです。
- ManagerでTLS 1.2を強制する予定がない場合は、Deep Security Manager 10.0以降を使用します。TLS 1.2通信をサポートしているのは、10.0以降のManagerのみです。
- アップグレード手順については、「Deep Security Manager VM for Azure Marketplaceのアップグレード」を参照してください。
Deep Security Managerデータベースを確認する
- Deep Security ManagerデータベースとしてMicrosoft SQL Serverを使用する場合は、データベースでTLS 1.2がサポートされていることを確認し、サポートされていなければ、データベースをアップグレードします。解説については、こちらのMicrosoftのWebサイトを参照してください。
- PostgreSQLデータベースを使用している場合は、TLS 1.2がサポートされているため、何もする必要はありません。
- Oracleデータベースを使用している場合は、データベースとManager間の通信でTLSではなく、Oracleのネイティブの暗号化がサポートされているため、何もする必要はありません。
- 初期設定では、データベース (SQL Server、PostgreSQL、またはOracle) とDeep Security Manager間の通信は暗号化されていません。暗号化は手動で有効にすることができます。
Deep Security Agentを確認する
- 既存のDeep Security Agentがある場合は、バージョンが10.0以降であることを確認します。TLS 1.2をサポートしているのは、10.0以降のAgentのみです。
アップグレードされていないAgent (10.0より以前のAgent) が残っていると、そのAgentは初期のTLSを介して通信するため、初期のTLSを有効にする必要があります。詳細については、「初期のTLS (1.0) を有効にする」を参照してください。
エージェントをアップグレードするには、 Deep Security Agentのアップグレードを参照してください。
Deep Security Relayを確認する
- 次のいずれかのバージョンのDeep Security Relayを使用していることを確認します。別のバージョンを使用している場合はアップグレードしてください。
- RelayでTLS 1.2を強制する予定がある場合は、Deep Security Relay 10.0 Update 8以降を使用します。TLS 1.2の強制をサポートしているのは、10.0 Update 8以降のRelayのみです。
- RelayでTLS 1.2を強制する予定がない場合は、Deep Security Relay 10.0以降を使用します。TLS 1.2通信をサポートしているのは、10.0以降のRelayのみです。
リレーをアップグレードするには、 Deep Security Relayを参照してください。
TLS 1.2を強制する
このセクションのトピック:
- TLS 1.2を強制できるコンポーネント
- TLS 1.2を強制した場合の動作
- 初期設定でTLS 1.2が強制されるかどうか
- TLS 1.2の強制が可能になる場合の条件
- Deep Security ManagerでTLS 1.2を強制する
- Deep Security RelayでTLS 1.2を強制する
- ManagerのGUIポート (4119) でのみTLS 1.2を強制する
- TLS 1.2の強制をテストする
TLS 1.2を強制できるコンポーネント
TLS 1.2を強制できるコンポーネントは次のとおりです。
- Deep Security Manager
- Deep Security Relay
TLS 1.2を強制した場合の動作
TLS 1.2を強制すると、ManagerとRelayで初期のTLS接続が許可されなくなり、初期のTLSの使用を試みるアプリケーションは、アクセスが拒否されて正常に機能しなくなります。
TLS 1.2を強制しない場合、ManagerとRelayで初期のTLSに加えてTLS 1.2接続も許可されます。そのため、古いアプリケーションと新しいアプリケーションの両方が接続できます。
初期設定でTLS 1.2が強制されるかどうか
- Deep Security Manager 11.1以上をアップグレードではなく新規インストールした場合、初期設定でTLS 1.2が強制されます。
- 既存のDeep Security Managerを11.1以上にアップグレードした場合は、既存のTLS設定が維持されます。つまり、それまでTLSを強制していなかった場合、アップグレード後も強制されません。逆に、強制していた場合は、引き続き強制されます。
TLS 1.2の強制が可能になる場合の条件
TLS 1.2を強制できるのは、Deep Security Agentすべてが、TLS 1.2がサポートされているバージョンである10.0以降にアップグレードされている場合のみです。
Deep Security ManagerでTLS 1.2を強制する
- 開始前の準備:
- Deep Security Managerのバージョンが10.0 Update 8以上であることを確認してください。TLS 1.2を強制するためには、このバージョンが必要です。
- その他すべてのコンポーネントがTLS 1.2をサポートしていることを確認します。「TLS 1.2を使用するようにコンポーネントをアップグレードする」を参照してください。
- Deep Security Managerコンピュータで、次のdsm_cコマンドを実行します。
dsm_c -action settlsprotocol -MinimumTLSProtocol ShowValue
TLSのバージョンが表示されます。それが、現在Deep Security Managerで許可される最小のTLSバージョンとなります。
- 次のdsm_cコマンドを実行します。
dsm_c -action settlsprotocol -MinimumTLSProtocol TLSv1.2
このコマンドによって、最小TLSバージョンが1.2に設定されます。これでDeep Security ManagerがTLS 1.2接続を許可し、TLS 1.0接続を禁止するようになりました。
Deep Security Managerサービスが自動的に再開されます。
Deep Security RelayでTLS 1.2を強制する
- 開始前の準備:
- Deep Security Relayのバージョンが10.0 Update 8以上であることを確認してください。TLS 1.2を強制するためには、このバージョンが必要です。
- すべてのコンポーネントがTLS 1.2をサポートしていることを確認します。「TLS 1.2を使用するようにコンポーネントをアップグレードする」を参照してください。
- Deep Security ManagerでTLS 1.2を強制する設定になっていることを確認します。
- Relayに関連するポリシーを再送信します。
- Deep Security Managerで、[ Computers ]をクリックして、コンピュータのリストでリレーのいずれかを検索します。どのRelayかわからない場合は、上部にある [管理] をクリックします。左側の [アップデート] を展開し、[Relayの管理] をクリックします。メイン画面でRelayグループを展開し、該当するRelayを表示します。
- コンピュータのリストでRelayをダブルクリックします。
- メイン画面で [処理] タブをクリックします。
- [ポリシーの送信] をクリックしてポリシーを再送信します。
- 各Relayにポリシーを再送信します。
ManagerのGUIポート (4119) でのみTLS 1.2を強制する
Deep Security ManagerでTLS 1.2を強制するおよびDeep Security RelayでTLS 1.2を強制するで説明したとおり、Deep Security ManagerおよびRelayで完全な強制が不可能な場合にのみ、このセクションを読んでください。
このセクションでは、ポート4119の最小TLSバージョンをTLS 1.2に設定する方法について説明します。ポート4119に接続するアプリケーションは、通常、WebブラウザとDeep Security APIクライアントです。TLS 1.2をサポートしていない古いDeep Securityコンポーネントは引き続き、TLS 1.0を使用してManagerに接続できます (初期設定ではポート4120を使用)。
- Deep Security Managerで次のdsm_cコマンドを実行してTLS 1.0を有効にします。
dsm_c -action settlsprotocol -MinimumTLSProtocol TLSv1
Deep Security Managerが、古いAgentやアプリケーションからのTLS 1.0接続を許可するようになりました。
- ManagerのGUIポート (4119) で初期のTLSを無効にします (すでに無効になっている可能性があります)。
- Deep Security Managerのインストールディレクトリのルートにある configuration.properties ファイルを開きます。
- serviceName=の下にあるprotocols=設定を探します。
この設定では、WebブラウザおよびDeep Security APIクライアントのサーバとして動作している場合に、 Deep Security Managerに接続するために使用できるプロトコルを定義します。
- protocols=設定がある場合は、ポート4119でTLS 1.2のみが許可されるように、この設定を削除します。
- ファイルを保存します。
- Deep Security Managerサービスを再起動します。
TLS 1.2の強制をテストする
- 初期TLS 1.2を強制したDeep Securityコンポーネントで、次のnmapコマンドを実行します。
- <ds_host>は、ManagerまたはRelayのIPアドレスまたはホスト名に置き換えます。
- <ds_port>は、TLSが使用されている待機ポートに置き換えます。Managerの場合は4119、Relayの場合は4122、Agentの場合は4118です (Managerからの有効化を使用した場合)。
nmap --script ssl-enum-ciphers <ds_host> -p <ds_port> -Pn
指定する項目は次のとおりです。
この応答ではTLS 1.2のみが表示されます。応答の例は次のとおりです。
PORT STATE SERVICE
443/tcp open https
| ssl-enum-ciphers:
| | TLSv1.2:
| ciphers:
| TLS_ECDHE_RSA_WITH_AES_256_GCM_SHA384 (secp256r1) - A
| TLS_ECDHE_RSA_WITH_AES_128_GCM_SHA256 (secp256r1) - A
| TLS_ECDHE_RSA_WITH_AES_256_CBC_SHA384 (secp256r1) - A
| TLS_ECDHE_RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA256 (secp256r1) - A
| TLS_RSA_WITH_AES_256_GCM_SHA384 (rsa 2048) - A
| TLS_RSA_WITH_AES_128_GCM_SHA256 (rsa 2048) - A
| TLS_RSA_WITH_AES_256_CBC_SHA256 (rsa 2048) - A
| TLS_RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA256 (rsa 2048) - A
| TLS_RSA_WITH_AES_256_CBC_SHA (rsa 2048) - A
| TLS_RSA_WITH_AES_128_CBC_SHA (rsa 2048) - A
| TLS_RSA_WITH_3DES_EDE_CBC_SHA (rsa 2048) - C
| compressors:
初期のTLS (1.0) を有効にする
初期設定では、初期のTLS (1.0) が無効になっています。Deep Security Manager 11.1以上をアップグレードではなく新規インストールした場合で、かつ以下に該当する場合は、自分で有効にする必要があります。
- 10.0より前のAgentを使用している。この場合、サポートされるのは初期のTLSだけです。お使いのOSで10.0以上のAgentが利用できるかどうかについては、こちらを参照してください。
- 古いサードパーティコンポーネントを使用していて、Deep Security Managerとの通信に初期のTLSを使用する必要がある。
- 現在サポート対象外となっている、10.0より前のバージョンのDeep Security Virtual Applianceを使用している。
初期のTLS (1.0) を有効にするには、以下の手順に従います。
Deep Security ManagerとDeep Security RelayでTLS 1.0を有効にする
- Deep Security Managerコンピュータで、次のdsm_cコマンドを実行します。
dsm_c -action settlsprotocol -MinimumTLSProtocol ShowValue
TLSのバージョンが表示されます。それが、現在Deep Security Managerで許可される最小のTLSバージョンとなります。
- 次のdsm_cコマンドを実行します。
dsm_c -action settlsprotocol -MinimumTLSProtocol TLSv1
このコマンドによって、最小TLSバージョンが1.0に設定されます。
Deep Security ManagerでTLS 1.0が再び有効になりました。
Deep Security Managerサービスが自動的に再開されます。
- Relayに関連するポリシーを再送信します。
- Deep Security Managerで、[ Computers ]をクリックして、コンピュータのリストでリレーのいずれかを検索します。どのRelayかわからない場合は、上部にある [管理] をクリックします。左側の [アップデート] を展開し、[Relayの管理] をクリックします。メイン画面でRelayグループを展開し、該当するRelayを表示します。
- コンピュータのリストでRelayをダブルクリックします。
- メイン画面で [処理] タブをクリックします。
- [ポリシーの送信] をクリックしてポリシーを再送信します。
- 各Relayにポリシーを再送信します。
RelayでTLS 1.0が再び有効になりました。
ManagerのGUIポートでTLS 1.0を有効にする (4119)
以前ManagerのGUIポート (4119) でのみTLS 1.2を強制しており、今後はそのポートで初期のTLS 1.0を再び有効にしたい場合は、このセクションをお読みください。
- 「Deep Security ManagerとDeep Security RelayでTLS 1.0を有効にする」の手順に従ってください。これにより、GUIポート (4119) でTLS 1.0が再び有効になります。
インストールスクリプトでTLS 1.0を有効にする
Deep Security AgentとDeep Security Relayは、インストールスクリプトを使用してインストールできます。これらのスクリプトに次のように変更を加える必要があります。
- インストール先がWindows XP、2003、2008のいずれかである場合は、インストールスクリプトから次の行を削除します。
#requires -version 4.0
[Net.ServicePointManager]::SecurityProtocol = [Net.SecurityProtocolType]::Tls12;
TLS 1.2ではPowerShell 4.0が必要ですが、Windows XP、2003、2008ではPowerShell 4.0がサポートされません。
- インストール先がRed Hat Enterprise Linux 6である場合は、インストールスクリプトから次のタグを削除します。
--tls1.2
Red Hat Enterprise Linux 6の初期設定では、TLS 1.2をサポートしないcurl 7.19が使用されます。
- それ以外のサポート対象のOSがインストール先である場合は、インストールスクリプトをそのままにしてください。
TLS 1.2が強制されているかどうかを確認する
Deep Security ManagerでTLS 1.2が強制されているかどうかわからない場合は、以下の手順に従って確認してください。
- Deep Security Managerコンピュータでコマンドプロンプトを開き、次のdsm_cコマンドを実行します。
dsm_c -action settlsprotocol -MinimumTLSProtocol ShowValue
Managerで許可される最小バージョンのTLSプロトコルが表示されます。TLS 1.2と表示された場合は、TLS 1.2が強制されています。TLS 1.0と表示された場合、初期のTLSは許可されていますが、TLS 1.2は強制されていません。
RelayでTLS 1.2が強制されているかどうかを確認するのは、もっと難しくなります。「Deep Security RelayでTLS 1.2を強制する」または「Deep Security ManagerとDeep Security RelayでTLS 1.0を有効にする」に従い、お使いのTLS設定をポリシーを通じてRelayに強制した場合、それらのTLS設定がRelayに適用されます。ポリシーを通じてTLS設定を強制しなかった場合は、Relayの初期設定のTLS設定が適用されます。Relayの初期設定は、そのバージョンによって異なります。11.1以上のRelayを使用している場合は、初期設定でTLS 1.2が強制されます。11.1より前のRelayの初期設定では、TLS 1.2が強制されません。
TLS 1.2の強制後のAgent、Relayのインストールに関するガイドライン
このセクションでは、TLS 1.2を強制した後でAgentおよびRelayをインストールする場合の特別な注意事項について説明します。初期のTLS (1.0) を有効にした場合、特に注意事項はないため、このセクションを読む必要はありません。
このセクションのトピック:
TLS 1.2が強制されているときのAgentおよびRelayのインストールに関するガイドライン
- 10.0以上のAgentおよびRelayをインストールする必要があります。TLS 1.2をサポートしているのは、10.0以上のAgentとRelayのみです。
- 9.6以前のAgentまたはRelayをインストールする必要がある場合は、初期のTLS (1.0) を有効にする必要があります。
TLS 1.2の強制後にインストールスクリプトを使用する場合のガイドライン
TLS 1.2が強制されている場合、インストールスクリプトを使用して、10.0以上のAgentとRelayをインストールできます。ここでは、インストールスクリプトを確実に機能させるためのガイドラインを示します。
- WindowsコンピュータにAgentまたはRelayをインストールする場合は、TLS 1.2をサポートしているPowerShell 4.0以降を使用します。
- LinuxにAgentまたはRelayをインストールする場合は、TLS 1.2をサポートしているcurl 7.34.0以降を使用します。
- インストール先がWindows XP、2003、2008のいずれかである場合
または
インストール先がRed Hat Enterprise Linux 6である場合
これらのOSはTLS 1.2をサポートしていないため、初期のTLS (1.0) を有効にするにしたうえで、インストールスクリプトに変更を加える必要があります。