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Deep SecurityのSmart Protection

不正プログラム対策モジュールおよびWebレピュテーションモジュールでは、コンピュータおよびワークロードをSmart Protection Networkで統合できます。システムレベルで設定されるスマートフィードバックにより、Smart Protection Networkに継続的にフィードバックを提供できます。

トレンドマイクロのSmart Protection Networkの詳細については、「Smart Protection Network」を参照してください。

このトピックの内容:

また、AWSでの配置手順についてはAWSでのSmart Protection Serverの配置を、サーバの手動配置の手順についてはSmart Protection Serverのドキュメントを参照してください。

不正プログラム対策とSmart Protection

スマートスキャンの利点

スマートスキャン には、次の機能と利点があります。

  • クラウドでのリアルタイムのセキュリティステータス検索機能を提供します。
  • 新たな脅威に対する保護の提供にかかる全体的な時間を短縮します。
  • パターンファイルのアップデート中に消費されるネットワーク帯域幅を削減します。パターン定義のアップデートの大部分はクラウドに配信するだけでよく、多くのエンドポイントに配信する必要はありません。
  • 企業全体のパターン配信に関連するコストとオーバーヘッドを削減します。

スマートスキャンを有効にする

スマートスキャンは不正プログラム対策モジュールで使用できます。トレンドマイクロのSmart Protection Networkを利用してローカルのパターンファイルのサイズを抑え、AgentとApplianceで必要なアップデートのサイズおよび数を削減します。スマートスキャンが有効になっている場合、Agentは不正プログラムパターンファイルの完全バージョンではなく、より小さなサイズのバージョンをSmart Protection Serverからダウンロードします。このサイズの小さいパターンファイルは、ファイルが「安全を確認済み」か「危険の可能性あり」かを迅速に特定します。「危険の可能性あり」とみなされたファイルは、Trend Micro Smart Protection Serverに保管されている大容量の完全なパターンファイルと照合され、危険の有無が確実に判定されます。

スマートスキャンが有効になっていない場合、Relay Agentは不正プログラムの完全なパターンファイルをSmart Protection Serverからダウンロードしてローカルで使用する必要があります。パターンファイルは、セキュリティアップデートの予約タスク実行時にのみアップデートされます。パターンファイルは通常1日1回アップデートされてAgentにダウンロードされ、サイズは約120MBです。

Trend Micro Smart Protection NetworkのグローバルのURLに対して安定した接続を確立できることを確認します (URLのリストについてはポート番号、URL、およびIPアドレスを参照してください)。ファイアウォール、プロキシ、またはAWSセキュリティグループによって接続がブロックされる場合、または接続が不安定な場合は、不正プログラム対策のパフォーマンスが低下します。
  1. [ポリシー] に移動します。
  2. ポリシーをダブルクリックします。
  3. [不正プログラム対策][Smart Protection] の順に選択します。
  4. [スマートスキャン] セクションで、次のいずれかを実行します。

    • [継承] を選択します (親ポリシーでスマートスキャンが有効になっている場合)
    • [継承] の選択を解除し、[オン] または [Deep Security Agentはオン、Virtual Applianceはオフ] を選択します。
  5. [保存] をクリックします。

スマートスキャンを使用するように設定されたコンピュータでは、不正プログラム対策パターン全体がローカルにダウンロードされることはありません。したがって、このコンピュータ上で不正プログラム対策ライセンスの有効期限が切れた場合は、スマートスキャンをオフにしても、不正プログラムの検索にローカルパターンは使用されません。これは、不正プログラム対策パターンがローカルに存在しないためです。

ファイルレピュテーションサービス用のSmart Protection Server

ファイルレピュテーションサービス用のSmart Protection Serverは不正プログラム対策モジュールで利用できます。スマートスキャンで必要なファイルレピュテーション情報を提供します。

ファイルレピュテーションサービス用のSmart Protection Serverを編集するには

  1. [コンピュータ] または [ポリシー]→[不正プログラム対策]→[Smart Protection] の順に選択します。
  2. トレンドマイクロのSmart Protection Serverに直接接続するか、ローカルにインストールされた1つ以上のSmart Protection Serverに接続するかを選択できます。
  3. AgentとSmart Protection Networkとの通信にプロキシを使用する場合は、Smart Protection Network専用のプロキシサーバを作成することをお勧めします。使用可能なプロキシ一覧の表示および編集は、[管理]→[システム設定] 画面の [プロキシ] タブで行えます。プロキシプロトコルの詳細については、Deep Securityでサポートされるプロキシプロトコルを参照してください。
    プロキシの選択後、そのプロキシを使用しているAgentをすべて再起動する必要があります。
  4. コンピュータがドメインに参加していない場合にGlobal Smart Protectionサービスを使用するには、[ドメインに参加していない場合はGlobal Smart Protectionサービスに接続 (Windowsのみ)] オプションを選択します。コンピュータがドメインコントローラに接続できない場合は、ドメインに参加していないとみなされます(このオプションはWindows Agentでのみ使用できます)。
    Smart Protection Serverをローカルにインストールしている場合、Smart Protection Server自体に問題が発生した場合に通知が表示されるよう、少なくとも1台のコンピュータでこのオプションを [はい] に設定する必要があります。
  5. コンピュータからSmart Protection Serverへの接続が失われたときにエラーイベントとアラートを生成するには、[Smart Protection Serverへの接続の警告] を設定します。

WebレピュテーションとSmart Protection

Webレピュテーション用のSmart Protection Serverは、Webレピュテーションモジュールに必要なWebレピュテーション情報を提供します。

Webレピュテーションサービス用のSmart Protection Serverを編集するには

  1. [コンピュータ] または[ポリシー]→[不正プログラム対策]→[Smart Protection] の順に選択します。
  2. トレンドマイクロのSmart Protection Serverに直接接続するか、ローカルにインストールされた1つ以上のSmart Protection Serverに接続するかを選択できます。
  3. AgentとSmart Protection Networkとの通信にプロキシを使用する場合は、Smart Protection Network専用のプロキシサーバを作成することをお勧めします。使用可能なプロキシ一覧の表示および編集は、[管理]→[システム設定] 画面の [プロキシ] タブで行えます。プロキシプロトコルの詳細については、Deep Securityでサポートされるプロキシプロトコルを参照してください。
    プロキシの選択後、そのプロキシを使用しているAgentをすべて再起動する必要があります。
  4. コンピュータがドメインに参加していない場合にGlobal Smart Protectionサービスを使用するには、[ドメインに参加していない場合はGlobal Smart Protectionサービスに接続 (Windowsのみ)] オプションを選択します。コンピュータがドメインコントローラに接続できない場合は、ドメインに参加していないとみなされます(このオプションはWindows Agentでのみ使用できます)。
    Smart Protection Serverをローカルにインストールしている場合、Smart Protection Server自体に問題が発生した場合に通知が表示されるよう、少なくとも1台のコンピュータでこのオプションを [はい] に設定する必要があります。
  5. コンピュータからSmart Protection Serverへの接続が失われたときにエラーイベントとアラートを生成するには、[Smart Protection Serverへの接続の警告] を設定します。

スマートフィードバック

トレンドマイクロスマートフィードバックは、トレンドマイクロ製品と、24時間体制の脅威リサーチセンターおよび技術部門との間に継続的な通信を提供します。スマートフィードバックでは、脅威に関する膨大なデータの共有とリアルタイム分析を行うTrend Micro Smart Protection Networkの一部として製品が機能します。この相互接続により、毎日発生する何千もの新しい脅威とその変種/亜種の分析、特定、および阻止を、これまでにない速さで実行できます。

トレンドマイクロスマートフィードバックは、Deep Security Managerのシステム設定として有効にできます。スマートフィードバックを有効にすると、匿名の脅威情報がSmart Protection Networkと共有されるため、トレンドマイクロは新しい脅威を迅速に特定し、対処することができます。初期設定では、スマートフィードバックは有効になっています。[管理]→[システム設定]→[スマートフィードバック] に移動すると、この設定を無効にしたり、調整したりできます。

スマートフィードバックでは、[管理]→[システム設定]→[プロキシ] タブの [プロキシサーバの使用] で選択したAgent、Appliance、およびRelay (セキュリティアップデート) プロキシが使用されます。