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不正プログラム検索の設定
https://success.trendmicro.com/jp/solution/000286756
不正プログラム検索設定は保存して再利用可能な設定で、ポリシーまたはコンピュータに不正プログラム対策を設定する場合に適用できます。この設定には、Deep Securityで実行する不正プログラム検索の種類と検索対象のファイルを指定します。一部のポリシーのプロパティも、不正プログラム検索の動作に影響を与えます。
- 不正プログラム検索設定を作成または編集する
- 特定の種類の不正プログラムを検索する
- 検索対象ファイルを指定する
- リアルタイム検索を実行するタイミングを指定する
- 不正プログラムの処理方法を設定する
- ファイルのハッシュダイジェストにより不正プログラムファイルを特定する
- コンピュータで通知を設定する
Deep Securityのベストプラクティスガイドにも、不正プログラム検索の推奨設定が記載されています。
不正プログラム検索設定を作成または編集する
リアルタイム、手動、または予約検索の動作を制御するために、不正プログラム検索設定を作成または編集します (詳細については、不正プログラム検索設定を参照してください)。必要に応じて、複数の不正プログラム検索設定を作成できます。
- 作成した不正プログラム検索設定は、ポリシーまたはコンピュータの検索と関連付けることができます (実行する検索の種類を選択するを参照してください)。
- ポリシーまたはコンピュータが使用している不正プログラム検索設定を編集すると、この変更は設定に関連付けられている検索に影響します。
既存の設定に類似する不正プログラム検索設定を作成するには、既存の設定を複製して編集します。
制御する検索の種類に応じて、2種類の不正プログラム検索設定を作成できます (不正プログラム検索の種類を参照してください)。
- リアルタイム検索の設定: リアルタイム検索を制御します。[アクセス拒否] などの一部の処理は、リアルタイム検索の設定でのみ使用可能です。
- 手動/予約検索の設定: 手動検索または予約検索を制御します。[CPU使用率] などの一部のオプションは、手動/予約検索の設定でのみ使用可能です。
Deep Securityは、検索の種類ごとに不正プログラム検索の初期設定を提供します。
- [ポリシー]→[共通オブジェクト]→[その他]→[不正プログラム検索設定] に移動します。
- 検索設定を作成するには、[新規]→[新規の不正プログラムのリアルタイム検索設定] または [新規の不正プログラムの手動/予約検索設定] をクリックします。
- 検索設定を識別する名前を入力します。この名前は、ポリシーで不正プログラム検索を設定するときにリストに表示されます。
- (オプション) この設定の使用例の説明を入力します。
- 既存の検索設定を表示して編集するには、その検索設定を選択して [プロパティ] をクリックします。
- 検索設定を複製するには、その検索設定を選択して [複製] をクリックします。
不正プログラム検索設定を使用するポリシーとコンピュータを確認するには、プロパティの [割り当て対象] タブをご覧ください。
不正プログラム検索をテストする
以降の不正プログラム対策の設定手順に進む前に、リアルタイム検索および手動/予約検索をテストし、それらが正しく動作することを確認します。
リアルタイム検索のテスト:
- リアルタイム検索が有効で、設定が選択されていることを確認します。
- EICARサイトに移動し、不正プログラム対策のテストファイルをダウンロードします。この標準ファイルは、リアルタイム検索の不正プログラム対策機能をテストします。このファイルが隔離されればテストは成功です。
- Deep Security Managerで、[イベントとレポート]→[不正プログラム対策イベント] の順に選択し、EICARファイルの検出が記録されていることを確認します。検出が記録されていれば、不正プログラム対策のリアルタイム検索は正常に機能しています。
手動/予約検索のテスト:
- [管理] を選択します。
- [予定タスク]→[新規] の順にクリックします。
- ダウンロードメニューから [コンピュータの不正プログラムを検索] を選択し、実行間隔を選択します。必要な指定を行い、検索の設定を完了します。
- EICARサイトに移動し、不正プログラム対策のテストファイルをダウンロードします。この標準ファイルは、リアルタイム検索の不正プログラム対策機能をテストします。
- 予約検索を選択して、[今すぐタスクを実行] をクリックします。このテストファイルが隔離されればテストは成功です。
- Deep Security Managerで、[イベントとレポート]→[不正プログラム対策イベント] の順に選択し、EICARファイルの検出が記録されていることを確認します。検出が記録されていれば、不正プログラム対策の手動/予約検索は正常に機能しています。
特定の種類の不正プログラムを検索する
- スパイウェア/グレーウェアを検索する
- 圧縮済み実行可能ファイルを検索する (リアルタイム検索のみ)
- プロセスメモリを検索する (リアルタイム検索のみ)
- 圧縮ファイルを検索する
- 埋め込みのMicrosoft Officeオブジェクトを検索する
関連項目:
スパイウェア/グレーウェアを検索する
スパイウェアおよびグレーウェア対策を有効にすると、不審なファイルの検出時に、スパイウェア検索エンジンによってこれらのファイルが隔離されます。
- 不正プログラム検索設定のプロパティを開きます。
- [一般] タブで、[スパイウェア/グレーウェア対策を有効にする] を選択します。
- [OK] をクリックします。
スパイウェア検索エンジンで無視する必要があるファイルを特定するには、不正プログラム対策の例外の作成を参照してください。
圧縮済み実行可能ファイルを検索する (リアルタイム検索のみ)
ウイルスは、リアルタイム圧縮アルゴリズムを使用して、ウイルスフィルタを回避しようとすることがあります。IntelliTrap機能は、リアルタイムの圧縮済み実行可能ファイルを遮断し、他の不正プログラムの特性とファイルを組み合わせます。
- 不正プログラム検索設定のプロパティを開きます。
- [一般] タブで、[IntelliTrapの有効化] を選択します。
- [OK] をクリックします。
プロセスメモリを検索する (リアルタイム検索のみ)
リアルタイムでプロセスメモリを監視し、Trend Micro Smart Protection Networkと連携した追加のチェックを実行することにより、不審なプロセスが既知の不正なプロセスであるかどうかを判別します。プロセスが不正である場合、プロセスは強制終了されます。詳細については、Deep SecurityのSmart Protectionを参照してください。
- 不正プログラム検索設定のプロパティを開きます。
- [一般] タブで、[プロセスメモリ内の不正プログラムを検索する] を選択します。
- [OK] をクリックします。
圧縮ファイルを検索する
圧縮ファイルを解凍し、コンテンツに不正プログラムが含まれていないか検索します。検索を有効にするときに、解凍するファイルの最大サイズと最大数を指定します (大きなファイルはパフォーマンスに影響を及ぼすことがあります)。また、圧縮ファイル内に存在する圧縮ファイルを検索できるように、検査する圧縮レベルも指定します。圧縮レベル1は、単一の圧縮ファイルです。レベル2は、ファイル内の圧縮ファイルです。最大6の圧縮レベルを検索できますが、レベルが高くなるとパフォーマンスに影響を及ぼす可能性があります。
- 不正プログラム検索設定のプロパティを開きます。
- [詳細] タブで、[圧縮ファイルの検索] を選択します。
- 解凍するコンテンツファイルの最大サイズ (MB)、検索する圧縮レベル、解凍する最大ファイル数を指定します。
- [OK] をクリックします。
埋め込みのMicrosoft Officeオブジェクトを検索する
Microsoft Officeの特定のバージョンでは、Object Linking and Embedding (OLE) を使用してOfficeファイルにファイルやその他のオブジェクトを挿入します。これらの埋め込みオブジェクトには、不正なコードが含まれている場合があります。
他のオブジェクトに埋め込まれているオブジェクトを検出するために、検索するOLE層の数を指定します。パフォーマンスへの影響を軽減するため、各ファイル内の埋め込みオブジェクトの層をいくつかだけ検索できます。
- 不正プログラム検索設定のプロパティを開きます。
- [詳細] タブで、[埋め込みのMicrosoft Officeオブジェクトを検索する] を選択します。
- 検索するOLE層の数を指定します。
- [OK] をクリックします。
検索対象ファイルを指定する
不正プログラムを検索するファイルを指定するには、検索に含めるファイルとディレクトリを指定してから、これらのファイルとディレクトリのうち、検索から除外するものを指定します。ネットワークディレクトリも検索できます。
検索対象
検索するディレクトリと、ディレクトリ内の検索するファイルも指定します。
検索するディレクトリを指定するには、すべてのディレクトリまたはディレクトリのリストを指定できます。ディレクトリリストでは、特定の構文に含まれるパターンを使用して、検索するディレクトリを指定します(ディレクトリリストの構文を参照してください)。
検索するファイルを指定するには、次のいずれかのオプションを使用します。
- すべてのファイル
- IntelliScanによって識別されるファイルタイプ。IntelliScanでは、感染しやすいファイルの種類 (.zipや.exeなど) のみを検索します。IntelliScanでは、ファイルの種類はファイル拡張子から判断するのではなく、ファイルのヘッダや内容を読み取ってそのファイルが検索対象かどうかを決定します。すべてのファイルを検索する場合と比較して、IntelliScanでは検索するファイル数が減少しパフォーマンスが向上します。
- 指定したリストに含まれているファイル名の拡張子を持つファイル: ファイル拡張子リストでは、特定の構文に含まれるパターンを使用します(ファイル拡張子リストの構文を参照してください)。
- 不正プログラム検索設定のプロパティを開きます。
- [検索対象] タブをクリックします。
- 検索するディレクトリを指定するには、[すべてのディレクトリ] または [ディレクトリリスト] を選択します。
- [ディレクトリリスト] を選択した場合は、ドロップダウンメニューから既存のリストを選択するか、[新規] を選択して新しいリストを作成します。
- 検索するファイルを指定するには、[すべてのファイル]、[トレンドマイクロの推奨設定で検索されるファイルタイプ]、または [ファイル拡張子リスト] のいずれかを選択します。
- [ファイル拡張子リスト] を選択した場合は、ドロップダウンメニューから既存のリストを選択するか、[新規] を選択して新しいリストを作成します。
- [OK] をクリックします。
検索除外
検索対象からディレクトリ、ファイル、およびファイル拡張子を除外します。リアルタイム検索の場合(Deep Security Virtual Applianceによって実行される場合を除く)、プロセスイメージファイルも検索から除外できます。たとえば、Microsoft Exchange Serverの不正プログラム検索設定を作成する場合は、不正プログラムであることがすでに確認されているファイルが再検索されないように、InterScan for Microsoft Exchangeの隔離フォルダを除外します。
ディレクトリ、ファイル、プロセスイメージファイルを除外するには、除外する項目を特定するためにパターンを使用するリストを作成します。
- 不正プログラム検索設定のプロパティを開きます。
- [検索除外] タブをクリックします。
- 検索から除外するディレクトリを指定します。
- [ディレクトリリスト] を選択します。
- ディレクトリリストを選択するか、[新規] を選択して新しいリストを作成します(ディレクトリリストの構文を参照してください)。
- ディレクトリリストを作成した場合は、ディレクトリリストで選択します。
- 同様に、検索から除外するファイルリスト、ファイル拡張子リスト、プロセスイメージファイルを指定します(ファイルリストの構文、ファイル拡張子リストの構文、およびプロセスイメージファイルリストの構文 (リアルタイム検索のみ):を参照してください)。
- [OK] をクリックします。
Deep Security Agentが対象ファイルの種類を特定できない場合、不正プログラム対策エンジンはそのファイルをメモリにロードし、自己解凍型ファイルであるかどうかを識別します。多数の大きなファイルがメモリにロードされると、検索エンジンのパフォーマンスに影響する可能性があります。特定のサイズを超えるファイルを除外するには、次のDeep Security Managerコマンドを使用します。
dsm_c -action changesetting -name com.trendmicro.ds.antimalware:settings.configuration.maxSelfExtractRTScanSizeMB -value 512
上記の例では、対象ファイルをロードするためのファイルサイズ制限が512MBに設定されています。検索エンジンは、設定値を超えるファイルをメモリに追加せず、直接検索します。この設定を配信するには、 Deep Security Managerでコマンドを実行した後に、対象のDeep Security Agentにポリシーを送信する必要があります。
ファイル除外のテスト
以降の不正プログラム対策の設定手順に進む前に、ファイル除外をテストし、それらが正しく動作することを確認します。
- [ポリシー]→[共通オブジェクト]→[その他]→[不正プログラム検索設定] に移動します。
- [新規]→[新規の不正プログラムのリアルタイム検索設定] の順にクリックします。
- [検索除外] タブに移動し、ディレクトリリストから [新規] を選択します。
- ディレクトリリストに名前を付けます。
- [ディレクトリ] で、検索から除外するディレクトリのパスを指定します。たとえば、「
c:\Test Folder\
」と指定します。[OK] をクリックします。 - [一般] タブで、手動検索に名前を付け、[OK] をクリックします。
- EICARサイトに移動し、不正プログラム対策のテストファイルをダウンロードします。この標準ファイルは、リアルタイム検索の不正プログラム対策機能をテストします。前の手順で指定したフォルダにファイルを保存します。このファイルが不正プログラム対策モジュールによって検出されずにそのまま保存されればテストは成功です。
ディレクトリリストの構文
検索除外 | 形式 | 説明 | 例 |
ディレクトリ | DIRECTORY\ | 指定したディレクトリとそのすべてのサブディレクトリにあるファイルをすべて除外します。 | C:\Program Files\ 「Program Files」ディレクトリとそのすべてのサブディレクトリにあるファイルをすべて除外します。 |
ワイルドカード (*) を使用したディレクトリ | DIRECTORY\*\ | 指定されたサブディレクトリと、そこに含まれるファイルを除き、すべてのサブディレクトリを除外します。 | C:\abc\*\ 「abc」のすべてのサブディレクトリにあるファイルをすべて除外します。ただし、「abc」ディレクトリにあるファイルは除外しません。 C:\abc\wx*z\ 対象: C:\abc\wxz\ C:\abc\wx123z\ 対象外: C:\abc\wxz C:\abc\wx123z C:\abc\*wx\ 対象: C:\abc\wx\ C:\abc\123wx\ 対象外: C:\abc\wx C:\abc\123wx |
ワイルドカード (*) を使用したディレクトリ | DIRECTORY\* | 一致する名前を持つ任意のサブディレクトリを除外します。ただし、そのディレクトリにあるファイルおよび任意のサブディレクトリは除外しません。 |
C:\Program Files\サブディレクトリ名*\ 「SubDirName」で始まるフォルダ名を持つすべてのサブディレクトリを除外します。C:\Program Files \またはその他のサブディレクトリにあるすべてのファイルを除外しません。 |
環境変数 | ${ENV VAR} | 環境変数によって定義されているすべてのファイルとサブディレクトリを除外します。Virtual Applianceの場合は、環境変数の値のペアをポリシーエディタまたはコンピュータエディタの [設定]→[一般]→[環境変数のオーバーライド] で定義する必要があります。 | ${windir} 変数が「c:\windows」に変換された場合、「c:\windows」とそのすべてのサブディレクトリにあるファイルをすべて除外します。 |
コメント | DIRECTORY #コメント | 除外の定義にコメントを追加します。 | c:\abc #Exclude the abc directory |
ファイルリストの構文
検索除外 | 形式 | 説明 | 例 |
ファイル | FILE | 場所やディレクトリに関係なく、指定したファイル名を持つすべてのファイルを除外します。 | abc.doc すべてのディレクトリで「abc.doc」という名前のファイルをすべて除外します。「abc.exe」は除外しません。 |
ファイルパス | FILEPATH | ファイルパスで指定された単一のファイルを除外します。 | C:\Documents\abc.doc 「Documents」ディレクトリの「abc.doc」という名前のファイルのみ除外します。 |
ワイルドカード (*) を使用したファイルパス | FILEPATH | ファイルパスで指定されたすべてのファイルを除外します。 | C:\Documents\abc.co* (Windows Agentプラットフォームのみ) 「Documents」ディレクトリにある、ファイル名が「abc」で拡張子が「.co」で始まるファイルを除外します。 |
ワイルドカード (*) を使用したファイル | FILE* | ファイル名のパターンに一致するすべてのファイルを除外します。 | abc*.exe 接頭語が「abc」で拡張子が「.exe」のファイルを除外します。 *.db 対象: 123.db abc.db 対象外: 123db 123.abd cbc.dba *db 対象: 123.db 123db ac.db acdb db 対象外: db123 wxy*.db 対象: wxy.db wxy123.db 対象外: wxydb |
ワイルドカード (*) を使用したファイル | FILE.EXT* | ファイルの拡張子のパターンに一致するすべてのファイルを除外します。 | abc.v* ファイル名が「abc」で拡張子が「.v」で始まるファイルを除外します。 abc.*pp 対象: abc.pp abc.app 対象外: wxy.app abc.a*p 対象: abc.ap abc.a123p 対象外: abc.pp abc.* 対象: abc.123 abc.xyz 対象外: wxy.123 |
ワイルドカード (*) を使用したファイル | FILE*.EXT* | ファイル名と拡張子のパターンに一致するすべてのファイルを除外します。 | a*c.a*p 対象: ac.ap a123c.ap ac.a456p a123c.a456p 対象外: ad.aa |
環境変数 | ${ENV VAR} | ${ENV VAR} の形式を使用した環境変数で指定されるファイルを除外します。環境変数は、ポリシーエディタまたはコンピュータエディタの [設定]→[一般]→[環境変数のオーバーライド] で定義またはオーバーライドできます。 | ${myDBFile} 「myDBFile」ファイルを除外します。 |
コメント | FILEPATH #コメント | 除外の定義にコメントを追加します。 | C:\Documents\abc.doc #This is a comment |
ファイル拡張子リストの構文
検索除外 | 形式 | 説明 | 例 |
ファイル拡張子 | EXT | 一致する拡張子を持つすべてのファイルと一致します。 | doc すべてのディレクトリの「.doc」という拡張子を持つすべてのファイルと一致します。 |
コメント | EXT #コメント | 除外の定義にコメントを追加します。 | doc #This a comment |
プロセスイメージファイルリストの構文 (リアルタイム検索のみ):
検索除外 | 形式 | 説明 | 例 |
ファイルパス | FILEPATH | ファイルパスで指定されたプロセスイメージファイルを除外します。 | C:\abc\file.exe 「abc」ディレクトリの「file.exe」という名前のファイルのみ除外します。 |
ネットワークディレクトリを検索する (リアルタイム検索のみ)
Network File System (NFS)、Server Message Block (SMB)、またはCommon Internet File System (CIFS) に存在するネットワーク共有内およびマッピングされているネットワークドライブ内のファイルやフォルダを検索する場合は、[ネットワークディレクトリ検索を有効にする] を選択します。このオプションはリアルタイム検索でのみ使用できます。
リアルタイム検索を実行するタイミングを指定する
ファイルの読み取り時、書き込み時、またはそのどちらでもファイルを検索するかを選択します。
- 不正プログラム検索設定のプロパティを開きます。
- [詳細] タブで、[リアルタイム検索] プロパティのオプションを1つ選択します。
- [OK] をクリックします。
不正プログラムの処理方法を設定する
不正プログラムが検出されたときのDeep Securityの動作を設定します。
不正プログラム修復処理をカスタマイズする
Deep Securityで不正プログラムが検出されると、修復処理が実行されファイルが処理されます。不正プログラムが見つかった場合、Deep Securityが実行できる処理には次の5つがあります。
- 放置: 感染ファイルに何も行わず、そのファイルへのフルアクセスを許可する(不正プログラム対策イベントは依然として記録されます。)
修復処理の [放置] は、潜在的なウイルスに対しては絶対に使用しないでください。
- 駆除: ファイルへのフルアクセスを許可する前に、感染ファイルを駆除します。駆除できないファイルは、隔離されます。
- 削除: Linuxでは、感染ファイルはバックアップされずに削除されます。
Windowsでは、感染ファイルはバックアップされてから削除されます。Windowsのバックアップファイルは、[イベントとレポート]→[イベント]→[不正プログラム対策イベント]→[検出ファイル] で表示および復元できます。 - アクセス拒否: この検索処理はリアルタイム検索中にのみ実行されます。Deep Securityは、感染ファイルを開いたり実行しようとしたりする動きを検出すると、すぐにその処理をブロックします。感染ファイルは変更されずにそのままバックアップされます。アクセス拒否の処理がトリガされると、感染ファイルは元の場所に留まります。
- 隔離: コンピュータまたはVirtual Appliance上の隔離ディレクトリに感染ファイルを移動します。隔離ファイルは、[イベントとレポート]→[イベント]→[不正プログラム対策イベント]→[検出ファイル] で表示および復元できます。
同じ不正プログラムであっても、Linuxでは「隔離」とマークされ、Windowsでは「削除」とマークされる場合があります。どちらの場合でも、[イベントとレポート]→[イベント]→[不正プログラム対策イベント]→[検出ファイル] でファイルを表示および復元できます。
Windowsでは、感染した非圧縮ファイルは隔離されます (.txtファイルなど)。一方、感染した圧縮ファイルは削除されます (.zipファイルなど)。Windowsでは、隔離ファイルと削除ファイル両方のバックアップがあり、[イベントとレポート]→[イベント]→[不正プログラム対策イベント]→[検出ファイル] でそれらを表示および復元できます。
Linuxでは、圧縮ファイルであれ非圧縮ファイルであれ、すべての感染ファイルは隔離され、[イベントとレポート]→[イベント]→[不正プログラム対策イベント]→[検出ファイル] で表示および復元できます。
不正プログラム検索設定の修復処理は、ほとんどの状況に対応できるように初期設定されています。ただし、Deep Securityで不正プログラムが検出された際に実行する処理はカスタマイズ可能です。トレンドマイクロの推奨処理を使用することも、脆弱性の種類ごとに処理を指定することもできます。
トレンドマイクロの推奨処理は、不正プログラムの各カテゴリ用に最適化された一連の定義済みのクリーンナップ処理です。個々の検出を適切に処理するため、トレンドマイクロの推奨処理内のアクションは随時調整されます (トレンドマイクロの推奨処理を参照してください)。
- 不正プログラム検索設定のプロパティを開きます。
- [詳細] タブで、[修復処理] に対して [カスタム] を選択します。
- 実行する処理を指定します。
- トレンドマイクロ推奨の修復処理から実行する処理を決定するには、[トレンドマイクロの推奨処理を使用] を選択します。
- 脆弱性の種類ごとに処理を指定するには、[カスタム処理を使用] を選択してから、使用する処理を選択します。
- 潜在的な不正プログラムに対して実行する処理を指定します。
- [OK] をクリックします。
トレンドマイクロの推奨処理
次の表は、トレンドマイクロの推奨処理を選択した場合に実行される処理の一覧です。
不正プログラムの種類 | 処理 |
ウイルス |
駆除。ウイルスを駆除できない場合は、 deleted (Windows)または quarantined (LinuxまたはSolaris).)です。この動作には例外があります。LinuxまたはSolarisのクライアントで、「ウイルスの種類」のウイルスが見つかった場合、 へのアクセスは感染ファイルに対して で拒否されます。 |
トロイの木馬 | 隔離 |
パッカー | 隔離 |
スパイウェア/グレーウェア | 隔離 |
Cookie | 削除 (リアルタイム検索には適用されません)。 |
その他の脅威 |
駆除 脅威を駆除できない場合は、次のように処理されます。 また、LinuxまたはSolarisのエージェントでは、「Joke」タイプのウイルスが検出された場合、ウイルスはただちに隔離されます。駆除は行われません。 |
潜在的な不正プログラム | トレンドマイクロの推奨処理 |
不正プログラム検出のアラートを生成する
Deep Securityによる不正プログラムの検出時に、アラートを生成できます。
- 不正プログラム検索設定のプロパティを開きます。
- [一般] タブで、[アラート] に対して [この不正プログラム検索設定でイベントが規録されたときにアラートを発令する]] を選択します。
- [OK] をクリックします。
ファイルのハッシュダイジェストにより不正プログラムファイルを特定する
Deep Securityでは、不正プログラムファイルのハッシュ値を計算して、[イベントとレポート]→[イベント]→[不正プログラム対策イベント] 画面に表示できます。一部の不正プログラムには複数の異なる名前が使用されていることがあるため、不正プログラムを一意に識別するハッシュ値が役立ちます。ハッシュ値は、他のソースでその不正プログラムに関する情報を確認する場合に使用できます。
- 設定するポリシーエディタまたはコンピュータエディタを開きます。
- [不正プログラム対策]→[詳細] の順にクリックします。
- [ファイルハッシュ計算] で、[初期設定] または [継承] チェックボックスをオフにします (ルートポリシーの場合は [初期設定] が表示され、子ポリシーの場合は [継承] が表示されます)。
[継承] チェックボックスがオンになっている場合、ファイルハッシュ設定は現在のポリシーの親ポリシーから継承されます。
[初期設定] チェックボックスがオンになっている場合、Deep Securityはハッシュ値を計算しません。
- [すべての不正プログラム対策イベントのハッシュ値を計算する] を選択します。
- 初期設定では、SHA-1ハッシュ値が生成されます。追加のハッシュ値を生成するには、[MD5]または [SHA256]、あるいはその両方を選択します。
- ハッシュ値を計算する不正プログラムファイルの最大サイズを変更することもできます。初期設定では128MBを超えるファイルはスキップされますが、この値を64~512MBの任意の値に変更できます。
コンピュータで通知を設定する
WindowsベースのAgentでは、不正プログラム対策モジュールおよびWebレピュテーションモジュールに関連するDeep Securityの実行が必要な処理を警告する通知メッセージが画面に表示されることがあります。たとえば、「A reboot is required for Anti-Malware cleanup task」というメッセージが表示されることがあります。ダイアログボックスで [OK] をクリックしてメッセージを消去する必要があります。
このような通知を表示しないようにするには、次のように設定します。
- コンピュータエディタまたはポリシーエディタYou can change these settings for a policy or for a specific computer. To change the settings for a policy, go to the Polices page and double-click the policy that you want to edit (or select the policy and click Details). To change the settings for a computer, go to the Computers page and double-click the computer that you want to edit (or select the computer and click Details).に移動します。
- 左側にある [設定] をクリックします。
- [一般] タブで、[通知] セクションまでスクロールします。
- [ホストですべてのポップアップ通知を抑制する] を [はい] に設定します。オフにしても、メッセージはDeep Security Managerのアラートやイベントとして表示されます。Notifierの詳細については、Deep Security Notifierを参照してください。