Deep Security Feature Release

Deep Security Manager 10.0など、Deep Security Managerのメジャーリリースは毎年公開されます。これには新機能および既存の機能の拡張機能が含まれます。Feature ReleaseとはDeep Securityの暫定版のことで、新機能をすばやく提供し、メジャーリリースの合間に定期的に公開されます。つまり、Feature Releaseによって、Deep Securityの次のメジャーリリースを待たなくても、新機能をすぐに利用できます。Feature Releaseの品質およびリリース条件はメジャーリリースと同じで、実稼働環境で使用することを目的としています。

Feature Releaseは、新しいバージョンのDeep Security ManagerとAgentから構成されています。新しいManagerは新旧の両方のバージョンのAgentと互換性があります。ただし、Feature Releaseの新機能では、新しいManagerと新しいAgentの両方を使用する必要がある場合があります。Agentのアップデートが必要な新機能の詳細については、「新機能」を参照してください。

メジャーリリースの合間にいくつかのFeature Releaseが公開されますが、すべてのFeature Releaseの機能は蓄積されて、最終的には次のメジャーリリースに取り込まれ、引き続き毎年公開されます。たとえば、Deep Securityの最新のメジャーリリースを使用している場合、Deep SecurityのFeature Releaseを取得して、Feature Releaseで提供される新機能をすぐに使用できます。

長期的な適用サイクルの制約がある場合は、次のメジャーリリースを待ってから新機能を使用します。

メジャーリリースとサポートサービスの詳細については、Deep Securityのリリースライフサイクルとサポートポリシーを参照してください。

バージョン番号

バージョン番号を使用すると、メジャーリリースとFeature Releaseを簡単に区別できます。

  • メジャーリリースのバージョンパターンはx.0.zです。たとえば、10.0 GMのバージョン番号は10.0.3259です。10はメジャーバージョン、0はマイナーバージョン、3259はビルド番号です。
    • メンテナンスアップデートバージョンは、「Deep Securityソフトウェア」ページの10.0_U1のようにサフィックスに「U」が指定されています。
    • メンテナンスアップデートではビルド番号が増加します。たとえば、10.0の最初のメンテナンスアップデートは10.0.3271です。
  • Feature Releaseではマイナーバージョン番号が増加します。たとえば、10.1.zまたは10.2.zの場合、zはビルド番号です。

Feature Release は Deep Security Software ページ (英語版) の [Feature Releases] タブから取得できます。

Feature Releaseのライフサイクル

Deep SecurityのFeature Releaseのライフサイクルはメジャーリリースよりも短く、次のメジャーリリースが公開されたらアップグレードする必要があります。アップグレードしないと、使用中のDeep Securityのバージョンがサポート対象外になる可能性があります。実稼働環境でのアップグレードの負担を考慮し、Feature Releaseは次のメジャーリリースの公開から6か月後までサポートされます。次の図では、Feature Releaseとメジャーリリースの公開時期とサポート期間について説明します。

Feature Releaseのライフサイクル

プラットフォームサポート

Feature Releaseでは、次のメジャーリリースでサポートするプラットフォームと同じプラットフォームをサポートします。現在のメジャーリリースのプラットフォームサポートがFeature Releaseのプラットフォームサポートと同じだと考えないでください。サポートされている古いOSのバージョンとDeep Security Agentのリストを確認するには、各プラットフォームでサポートされている機能を参照してください。

サポートサービス

サポートアイテムの多くはFeature Releaseで提供されます。

サポート項目 メジャーリリース Feature Release 配信メカニズム
小規模な機能強化 (中心機能の変更なし)   アップデート
Linuxカーネルのアップデート Linuxカーネルパッケージ (LKP)
一般的なバグフィックス   アップデート
重要なバグフィックス (システムクラッシュやハング、または主要機能の喪失) アップデートまたはHotFix
重大かつ高度な脆弱性の修正 アップデートまたはHotFix
中程度および軽微な脆弱性の修正   アップデート
不正プログラム対策パターンのアップデート iAU (有効なアップデート)
侵入防御システムルール、変更監視ルール、およびセキュリティログ監視ルールのアップデート iAU
新しいバージョンのサポート対象オペレーティングシステムにおけるAgentとDeep Security Managerのサポート   アップデート

限定的な機能強化、一般的なバグフィックス、および新しいバージョンのOSのサポートが含まれるアップデートは、Feature Releaseでは提供されません。これらの改善項目は新しいFeature Releaseバージョンに含まれます。たとえば、10.1を使用している場合、これらのサポートアイテムを利用するには、10.2が公開されたときに取得する必要があります。これらの改善項目を継続的に使用するには、現在利用可能なFeature Releaseを使用する必要があります。