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Agentレスによる保護またはコンバインモードの保護の選択

仮想マシン (VM) を保護する場合は、他のコンピュータと同様にDeep Security Agentをインストールできます。ただし、Deep Security 9.6以降では、仮想マシンを保護する方法がこの他に2つあります。

  • Agentレスによる保護 (Virtual Applianceを使用)
  • AgentベースとAgentレスを組み合わせて保護 (コンバインモード)

Agentレスによる保護

Deep Securityエージェントのインストールを が実行せずに、不正プログラム対策および変更監視の保護を に提供できます。代わりに、仮想マシンにインストールされたVMware Toolsドライバを使用してセキュリティ処理をDeep Security Virtual Applianceにオフロードできます。

Linux仮想マシンでは、Deep Security Virtual ApplianceではなくDeep Security Agentが不正プログラム対策保護を実行します。

Deep Security9.5以前では、Deep Security Agentをインストールせずに仮想マシンを保護するには、Deep Security Virtual ApplianceとFilter Driverを使用します。従来、Filter DriverはESXiサーバにインストールされ、ハイパーバイザでネットワークトラフィックをインターセプトしてApplianceに送信するために使用されていました。VMwareによるvShield (VMsafe-NET APIドライバ) のサポートは終了しました。古いドライバはDeep Security 12.0でサポートされないため、削除する必要があります。

Agentレスによる保護ではApplianceと保護するコンピュータとの間の高速接続が必要なため、コンピュータとApplianceの距離が離れている (リモートESXiサーバまたは別のデータセンターにある) 場合はAgentレスを使用しないでください。

vCloud環境でのAgentレスによる保護の実施も参照してください。

コンバインモード

YouTubeで Deep Security 12 - Agentless to Agent Based Migration を監視することで、エージェントレス保護環境からエージェントベース保護に移行するために必要ないくつかの手順を確認できます。

Deep SecurityVirtual Applianceでサポートされないその他の保護機能が必要な場合は、各仮想マシンにDeep Security Agentをインストールする必要がありますが、引き続きDeep Security Virtual Applianceを使用して一部の保護を提供することができます。これにより、パフォーマンスが向上します。ApplianceとAgentの両方を使用する方法は「コンバインモード」と呼ばれます。

コンバインモードでは、Applianceが不正プログラム対策と変更監視を提供し、Deep Security Agentがその他の機能を提供します。

協調的保護からコンバインモードへの変換

  • 協調的保護: Deep Security 9.5では、仮想マシン上のAgentがオフラインの場合、代わりにDeep Security Virtual Applianceから保護機能が提供されます。ただし、各機能についてどちらを使用するかを個別に設定することはできません
  • コンバインモード: Deep Security 9.6では、それぞれの保護機能について、AgentまたはApplianceのどちらを使用するかを個別に設定できます。ただし、優先する保護ソースがオフラインの場合、もう一方の保護ソースが代わりに使用されることはありません

Deep Security 10.0以降では、「保護ソース」の設定で両方の動作を設定できます。

  • 各機能をAgentとApplianceのどちらから提供するか
  • 優先する保護 (AgentまたはAppliance) を利用できない場合にもう一方を代わりに使用するかどうか

そのため、以前の協調的保護と同様の動作が必要な場合、Deep Security 9.6にアップグレードするのではなく、Deep Security 9.5からDeep Security 10.0にアップグレードしてから12.0にアップグレードすることをお勧めします。

各保護機能をAgentとApplianceのどちらから提供するかの選択

コンピュータをApplianceまたはAgentで保護できる場合は、各保護機能をどちらが提供するかを選択できます。

セキュリティログ監視とアプリケーションコントロールには、この設定はありません。VMwareの最新の統合テクノロジでは、これらの機能をDeep SecurityVirtual Applianceから提供することはできません。

保護ソースを設定するには、VMware vCenterをDeep Security Managerにインポートしてから、コンピュータエディタまたはポリシーエディタClosedこれらの設定は、ポリシーまたは特定のコンピュータについて変更できます。 ポリシーの設定を変更するには、[ポリシー] 画面に移動し、編集するポリシーをダブルクリック (またはポリシーを選択して [詳細] をクリック) します。 コンピュータの設定を変更するには、[コンピュータ] 画面に移動し、編集するコンピュータをダブルクリック (またはコンピュータを選択して [詳細] をクリック) します。で、[設定]→[一般] の順に移動します。

各保護モジュールまたはモジュールグループに対して、次のいずれかを選択します。

  • Applianceのみ:仮想マシンにAgentがあり、Deep Security Virtual Applianceが無効化または削除されている場合でも、Applianceからのみ保護を提供します。

    Scanner (SAP) が必要な場合、Applianceは使用しないでください。ScannerにはDeep Security Agentの不正プログラム対策が必要です。
    Agentで不正プログラム対策が有効になっている場合、Anti-malware Solution Platform (AMSP) がダウンロードされてサービスとして起動されます。このサービスが不要な場合は、[不正プログラム対策][Applianceのみ] を選択してください。これにより、Applianceが無効化されている場合でも、AMSPサービスが起動されることはありません。
  • Appliance優先:ESXiサーバに有効化されたApplianceがある場合は、そのApplianceが保護を提供します。ただし、Applianceが無効化または削除された場合は、Agentが代わりに保護を提供します。
  • Agentのみ: 有効化されたApplianceがある場合でも、Agentからのみ保護を提供します。
  • Agent優先:仮想マシンに有効化されたAgentがある場合は、そのAgentが保護を提供します。しかし、有効化されたAgentがない場合は、Applianceが代わりに保護を提供します。

vCloud Director環境で、エージェント起動の有効化を使用して複合モードを有効にする

vCloud Directorの仮想マシンのホスト名がDeep Security Managerから解決できない場合は、エージェント起動のアクティベーションを使用して複合モードを有効にしてください。vCloud Directorの仮想マシンで複合モードを有効にするには

  1. コンピュータに移動し、対象のvCloud Directorコンピュータを右クリックして、[アクティベーション]を選択します。
  2. 対象のvCloud Directorコンピュータをダブルクリックし、ポップアップウィンドウで[設定>全般]を選択します。コミュニケーションの方向Agent/Appliance 開始に変更します。
  3. 対象のvCloud DirectorコンピュータにDeep Security Agentをインストールし、エージェントを有効にします