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VMware vCloudへのAgentのインストール

vCloudとの統合を可能にするには、テナントがvCloudの「クラウドアカウント」のインポートに使用するユーザアカウントに、最小限の権限セットを割り当てる必要があります。また、新しい仮想マシンに一意のUUIDを割り当てるようにvCenterデータベースを設定する必要があります。

vCloud環境にDeep Securityセキュリティ保護をエージェントなしで配置するには、代わりに vCloud環境でのAgentレスによる保護の実施でエージェントレス保護を配信するを参照してください。

vCloudアカウントのテナントユーザ向けの最小権限のロールを作成する

vCloud Directorで作成した、Deep SecurityのテナントがDeep Security Managerにクラウドアカウントを追加するために使用するユーザアカウントには、 の[すべての権限]→[一般]→[管理者ビュー 権限]の権限のみが必要です。

  1. vCloud Directorにログインします。
  2. [System] タブで [Administration] をクリックします。
  3. 左側のナビゲーションパネルで [Roles] をクリックします。
  4. 「プラス」記号 (+) をクリックして新しいロール (「DS_User」など) を作成します。
  5. [All Rights]→[General] フォルダの [Administrator View] 権限を選択します。
  6. [OK] をクリックします。

これで、Deep Security ManagerにvCloudリソースをインポートするユーザアカウントにこの役割を割り当てることができます。

Deep Securityのユーザにこの資格情報を提供する際は、vCloud OrganizationのIPアドレスも通知してください。また、vCloudのリソースをDeep Security Managerにインポートする際は、ユーザ名に「@orgName」を含めるように指示してください。たとえば、vCloudアカウントのユーザ名がuserで、アカウントのアクセス権を付与されたvCloud OrganizationがCloudOrgOneである場合、Deep Securityのユーザは、vCloudのリソースをインポートするときにユーザ名として「user@CloudOrgOne」と入力する必要があります。(vCloud管理者の場合、@systemを使用します)。
クラウドアカウントで保護されているインスタンスへの接続にプロキシサーバを使用するよう、Deep Security Managerを設定できます。プロキシ設定は、[管理]→[システム設定]→[プロキシ]→[プロキシサーバの使用]→[Deep Security Manager (クラウドアカウント)] で行います。

新しい仮想マシンに一意のUUIDを割り当てる

Deep Securityでは、保護対象のすべての仮想マシンに一意のUUIDを割り当てる必要があります。vAppテンプレートから作成した仮想マシンにはUUIDを重複して割り当てることができるため、問題が発生する場合があります。一意のUUIDを割り当てるようにvCloudデータベースを設定するには、 VMwareナレッジベースの記事2002506に従って、 CloneBiosUuidOnVmCopy プロパティをゼロ(0)に設定します。

ゲスト仮想マシンでVMware Toolsの [OVF Environment Transport] を有効にする

ゲスト仮想マシンでVMware Toolsの [OVF Environment Transport] を有効にすると、guestInfo.ovfEnv環境変数がDeep Security Managerに公開され、Agentで仮想マシンを一意に識別することが容易になります。これにより、仮想マシンの誤認リスクが低減されます。

  1. vCloud Directorで仮想マシンの [Properties] 画面を開き、[Guest OS Customization] タブに進んで [Enable guest customization] チェックボックスをオンにします。[OK] をクリックします。
  2. vCenterで同じ仮想マシンを選択し、[Properties] 画面を開いて [Options] タブに進みます。
  3. [vApp Options] をクリックし、[Enabled] オプションを選択します。これで [OVF Settings] が公開されます。
  4. [OVF Settings] で、[OVF Environment Transport] エリアの [VMware Tools] チェックボックスをオンにします。[OK] をクリックします。

仮想マシンが実行中の場合は、変更を有効にするために再起動する必要があります。

Deep Securityで使用されるデータは、プロパティvmware.guestinfo.ovfenv.vcenteridおよびvmware.guestinfo.ovfenv.vcloud.computernameから取得されます。

VMware vCloud Organizationアカウントからコンピュータをインポートする

  1. Deep Security Managerで、[コンピュータ] セクションに移動し、ナビゲーションパネルで [コンピュータ] を右クリックし、[vCloudアカウントの追加] を選択してvCloudアカウント追加ウィザードを開きます。
  2. 追加するリソースの名前説明を入力します(Deep Security Managerでの表示に使用されます)。
  3. vCloudのアドレスを入力します(vCloud Directorホストコンピュータのホスト名です)。
  4. ユーザ名パスワードを入力します。
    ユーザ名は、username@vcloudorganizationの形式にします。
  5. [次へ] をクリックします。
  6. Deep Security Managerによってクラウドリソースへの接続が確認され、インポート処理の概要が表示されます。[完了] をクリックします。

VMware vCloudのリソースが、Deep Security Managerのナビゲーションパネル内の [コンピュータ] の下に、それぞれ別個の項目として表示されます。

クラウドプロバイダのリソースを追加したら、コンピュータにAgentをインストールして有効化し、ポリシーを割り当てる必要があります (Deep Security Agentの手動インストールまたはインストールスクリプトを使用したコンピュータの追加と保護Agentの有効化を参照してください)。

VMware vCloud Air仮想データセンターからコンピュータをインポートする

  1. Deep Security Managerで、[コンピュータ] セクションに移動し、ナビゲーションパネルで [コンピュータ] を右クリックし、[vCloudアカウントの追加] を選択してvCloudアカウント追加ウィザードを開きます。
  2. 追加するVMware vCloud Air仮想データセンターの名前説明を入力します(Deep Security Managerでの表示に使用されます)。
  3. VMware vCloud Air仮想データセンターのアドレスを入力します。
    VMware vCloud Air仮想データセンターのアドレスを確認するには、次の手順を実行します。
    1. VMware vCloud Airポータルにログインします。
    2. [Dashboard] タブで、Deep Securityにインポートするデータセンターをクリックします。[Virtual Data Center Details] 情報画面が表示されます。
    3. [Virtual Data Center Details] 画面の [Related Links] セクションで、[vCloud Director API URL] をクリックします。vCloud Director APIの完全なURLが表示されます。
    4. Deep SecurityにインポートするVMware vCloud Air仮想データセンターのアドレスとして、完全なURLのうちホスト名の部分だけを使用します。
  4. ユーザ名パスワードを入力します。
    ユーザ名は、username@virtualdatacenteridの形式にします。
  5. [次へ] をクリックします。
  6. Deep Security Managerによって仮想データセンターへの接続が確認され、インポート処理の概要が表示されます。[完了] をクリックします。

VMware vCloud Airのデータセンターが、Deep Security Managerのナビゲーションパネル内の [コンピュータ] の下に、それぞれ別個の項目として表示されます。

クラウドプロバイダのリソースを追加したら、コンピュータにAgentをインストールして有効化し、ポリシーを割り当てる必要があります (Deep Security Agentの手動インストールまたはインストールスクリプトを使用したコンピュータの追加と保護Agentの有効化を参照してください)。