Deep SecurityのSmart Protection

不正プログラム対策モジュールおよびWebレピュテーションモジュールでは、コンピュータおよびワークロードをSmart Protection Networkで統合できます。システムレベルで設定されるスマートフィードバックにより、Smart Protection Networkに継続的にフィードバックを提供できます。

トレンドマイクロのSmart Protection Networkの詳細については、「Smart Protection Network」を参照してください。

このトピックの内容:

不正プログラム対策とSmart Protection

スマートスキャン

スマートスキャンは不正プログラム対策モジュールで使用できます。トレンドマイクロの Smart Protection Networkを利用してローカルのパターンファイルのサイズを抑え、AgentとApplianceで必要なアップデートのサイズおよび数を削減します。スマートスキャンが有効になっている場合、Agentは不正プログラムパターンファイルの完全バージョンではなく、より小さなサイズのバージョンをSmart Protection Serverからダウンロードします。このサイズの小さいパターンファイルは、ファイルが「安全を確認済み」か「危険の可能性あり」かを迅速に特定します。「危険の可能性あり」とみなされたファイルは、Trend Micro Smart Protection Serverに保管されている大容量の完全なパターンファイルと照合され、危険の有無が確実に判定されます。

スマートスキャンが有効になっていない場合、Relay Agentは不正プログラムの完全なパターンファイルをSmart Protection Serverからダウンロードしてローカルで使用する必要があります。パターンファイルは、セキュリティアップデートの予約タスク実行時にのみアップデートされます。パターンファイルは通常1日1回アップデートされてAgentにダウンロードされ、サイズは約120MBです。

スマートスキャンを編集するには

コンピュータエディタまたはポリシーエディタを開きます。 [不正プログラム対策]→[Smart Protection] をクリックしてスマートスキャンの設定を表示します。

スマートスキャンを使用するように設定されたコンピュータでは、不正プログラム対策パターン全体がローカルにダウンロードされることはありません。したがって、このコンピュータ上で不正プログラム対策ライセンスの有効期限が切れた場合は、スマートスキャンをオフにしても、不正プログラムの検索にローカルパターンは使用されません。これは、不正プログラム対策パターンがローカルに存在しないためです。

ファイルレピュテーションサービス用のSmart Protection Server

ファイルレピュテーションサービス用のSmart Protection Serverは不正プログラム対策モジュールで利用できます。スマートスキャンで必要なファイルレピュテーション情報を提供します。トレンドマイクロのSmart Protection Serverに直接接続するか、ローカルにインストールされた1つ以上のSmart Protection Serverに接続するかを選択できます。

コンピュータがドメインに参加していない場合にGlobal Smart Protectionサービスを使用するには、[ドメインに参加していない場合はGlobal Smart Protectionサービスに接続 (Windowsのみ)] オプションを選択します。コンピュータがドメインコントローラに接続できない場合は、ドメインに参加していないとみなされます (このオプションはWindows Agentでのみ使用できます)。

ファイルレピュテーションサービス用のSmart Protection Serverを編集するには

  1. コンピュータエディタまたはポリシーエディタを開きます。 [不正プログラム対策]→[Smart Protection] の順に選択します。
  2. コンピュータからSmart Protection Serverへの接続が失われたときにエラーイベントとアラートを生成するには、[Smart Protection Serverへの接続の警告] を設定します。

Smart Protection Serverをローカルにインストールしている場合、Smart Protection Server自体に問題が発生した場合に通知が表示されるよう、少なくとも1台のコンピュータでこのオプションを [はい] に設定する必要があります。

使用可能なプロキシ一覧の表示および編集は、[管理]→[システム設定] 画面の [プロキシ] タブで行えます。

WebレピュテーションとSmart Protection

Webレピュテーション用のSmart Protection Serverは、Webレピュテーションモジュールに必要なWebレピュテーション情報を提供します。トレンドマイクロのSmart Protection Serverに直接接続するか、ローカルにインストールされた1つ以上のSmart Protection Serverに接続するかを選択できます。

[ドメインに参加していない場合はGlobal Smart Protectionサービスに接続 (Windowsのみ)] オプションを選択すると、コンピュータがドメインに参加していない場合、Global Smart Protectionサービスを使用します。コンピュータがドメインコントローラに接続できない場合は、ドメインに参加していないとみなされます (このオプションはWindows Agentでのみ使用できます)。

Webレピュテーションサービス用のSmart Protection Serverを編集するには

  1. コンピュータエディタまたはポリシーエディタを開きます。[Webレピュテーション]→[Smart Protection] の順に選択します。
  2. コンピュータからSmart Protection Serverへの接続が失われたときにエラーイベントとアラートを生成するには、[Smart Protection Serverへの接続の警告] を設定します。

使用可能なプロキシの一覧は、[管理]→[システム設定]→[プロキシ] タブで確認してください。

スマートフィードバック

トレンドマイクロスマートフィードバックは、Deep Security Managerのシステム設定として有効にできます。スマートフィードバックを有効にすると、匿名の脅威情報がSmart Protection Networkと共有されるため、トレンドマイクロは新しい脅威を迅速に特定し、対処することができます。スマートフィードバックは、Deep Security Managerからいつでも無効にすることができます。

トレンドマイクロスマートフィードバックは、トレンドマイクロ製品と、24時間体制の脅威リサーチセンターおよび技術部門との間に継続的な通信を提供します。スマートフィードバックでは、脅威に関する膨大なデータの共有とリアルタイム分析を行うTrend Micro Smart Protection Networkの一部として製品が機能します。この相互接続により、毎日発生する何千もの新しい脅威とその変種/亜種の分析、特定、および阻止を、これまでにない速さで実行できます。

スマートフィードバックを編集するには

Deep Security Managerで、[管理]→[システム設定]→[スマートフィードバック] に進みます。

スマートフィードバックでは、[管理]→[システム設定]→[プロキシ] タブの [プロキシサーバの使用] で選択したAgent、Appliance、およびRelay (セキュリティアップデート) プロキシが使用されます。

Smart Protection Serverのアドレスは、複数入力することができます。トレンドマイクロでは、ハードウェア、ソフトウェア、または接続に問題が発生した場合でも可用性が得られるように、複数のローカルサーバをインストールすることをお勧めします。